人間の心理  エジソン

 

人間は人や物事について、その対象の一部分しか見ていない。
大雑把であり、いい加減だともいえる。

例えば、自分にあいさつを一回したある人に好意を持って、
その人を褒める時に「あいさつができる子」などと言ったとしても、
その人が誰にでもあいさつしているわけではなくても、
あいさつできる人などと言うのだ。

いい意味でも、悪い意味でも、強く印象に残ったことは言語化して書いたり、
喋ったりする人が多いだろう。

エジソン白熱電球などを発明したことで、偉人、英雄、ヒーローと高評価して、
良く言う人もいるだろう。
多くの人の役に立つものを作ったから、素晴らしいことだと褒める人もいるだろうが、
それは、エジソンの一面、一部分なわけで、
エジソンの他の部分について高評価しているわけではなかったりするわけだ。

私は読んだことがない本で、世にも危険な医療の世界史という本があるのだが、
ネットで誰かが、この本のことを書いていて知ったのだが、そこには、
エジソンがコカインが入った飲み物を
飲みながら発明をしていたというようなことが書かれていた。

それが本当かどうか知らないが、誰かが本にこういうことを書いている。
それを知っても、信じる人もいれば信じない人もいるだろう。
人間は同じではないので、同じ情報を知っても同じことなど思わないのだ。

芸能人などのテレビに出ているような有名人が、覚醒剤で逮捕されたりすると、
悪い印象を持ったりする人もたくさんいるだろうが、
同じように有名人でも、エジソンがコカインが入った飲み物を飲んでいたという本があることを知った時、人は何を思うのだろうか?